2005年05月19日

勉強はそれなりにしているのですが…(涙

【Q】ジョージさん、はじめまして。
私は、司法試験の受験生をやっている者なのですが、この記事を読んで、
「あ、アタシにピッタリな悩み」と思ってコメントしました。
私も、「勉強はそれなりにしているが、模試の点数、ひいては本試験の
点数が伸びないタイプ」なんです(涙

勉強を始めて2年半もたつのですが、勉強がつかめないというか。。
それなりにやっているところが痛いんですよね。がんばれといわれても、
もうがんばってはいるんですよ(笑 

何をどうがんばったらよいのかがわからないのです。

自分は勉強や仕事に関してかなり晩生なほうなので、とりあえず、
やりつづけていますが、なんせ果てしない勉強量なので、いつも不安に
なってしまうんです。
小・中・高の勉強においてもやはりこんな調子で、最後の1年とかで
やっと「あぁ、こういうことだったのか・・・」みたいな感じでした。
でも、学校の勉強と資格試験はちょっと違う気もします。

公認会計士とは試験は違いますが、もしもアドバイスあったらお願いします。
Posted by pinoko at 2005年05月17日 12:41


【A】ご質問どうもありがとう。
ただ、私は司法試験を受験した経験がないので、司法試験について、
詳しいことは分からないのです。ごめんなさい。

けれど、大量の情報をインプットし、アウトプットするという点では
共通するものがあるのかもしれません。
そこで、あくまでも私自身の経験に基づいて、という前提でお話しますね。

◆夜明け前が一番暗いということ

もっとも暗く感じるのは、いつも夜明け前です。
とことん苦しいときは、夜明けが近いということでもあります。

思うに、一生懸命生きてきた人には例外なく、人間としての厚み・
バックボーンがあります。

あなたはこれまでの2年半、あなたにとって必要な学びを重ねて
きました。

そして今、あらかた外堀は埋まりました。
あとは点が取れる方法に気付くだけです。

見つけるのではありません。
答えはすでに、あなた自身の中にあります。

外を探す必要はありません。
あなたの中にあるその方法に、気付くだけでいいんです。


◆自分が合格することを知ること

受験生に不可欠なのは、受験テクよりもマインドです。
すなわち、司法試験に合格することを「願望」ではなく「予定」と
することが必要です。

いま確信がもてなくても構いません。
そのように決めるだけでOKです。

「合格できなかったらどうしよう?」という不安がある場合、
それは大きな障害になります。
将来の出来事の多くは、良かれ悪しかれ、今現在のあなたの思考が
招きます。


◆先達に学ぶこと。

予備校に通ってらっしゃるのなら、すでに合格した人(講師が最適では?)
にそのものズバリを聞いてみてください。

「どうすれば点の取れる答案が書けるようになるのですか?」と。

そして教わったそのやり方に工夫を加えて、自分にあったスタイルを
模索してみてください。

注意すべきなのは、他者に依存してしまうことです。
めくらめっぽうに、盲信してしまうことは避けなくてはなりません。

依存はあなたのツキを落とします。
合格を果たした先輩の言動の中に、あなたの中の最適な勉強法に気付く
ための、ヒントを見出して下さい。
全身で問いかけ、感じてみてください。

真剣に問いかける者には、あなたを取り巻く世界全体が、全力で
応えてくれます。

物事に真剣な人間には、どんな出来事の中にも、何らかの気付き・学び
のきっかけを見出す感性が備わるからです。


◆私の場合は・・・

ちなみに私の場合は、理論科目の点がどうしても伸びず、講師に
泣きつきました。

私が泣きついた先生は、(当時の)TACのM口先生(経営学)です。

本当に泣きそうな思いで質問しました。(恥)
「どうしても点が取れないんです。どうしたらいいんでしょう?」

するとその先生、講義が終わったすぐ後にもかかわらず、休憩室で
1時間近くもマンツーマンで教えてくれました。

彼の方法は、理論を文章ではなく、イメージでとらえ、まず全体像を
把握すること、だったように思います。

「こうしなさい」とはいいませんでした。
ただ、淡々と、彼なりのノートの取り方を教えてくれました。

それは、常に彼の講義の中で受講生に向かって書き記す形式でも
ありました。

「論点」がノートの中心に位置し、そこから派生する問題の提起、
結論へと向かう論理展開。

それらを、単語もしくは短いセンテンスで、矢印を用いて一枚の紙に
小刻みにテンポ良く書き記していくというものでした。


◆マインドマップ

マインドマップという手法があります。
「奇跡のノート法」と呼ぶ人もいます。

これはどういうものかというと、ノートは文章で取るよりも、放射状に
書き記すのがよいというものです。

何よりこの方式が、人間の脳機能に合致しているからなのだそうです。

つまり、脳は直線的に(ひとつの文章をつらつらと連ねるように)
思考するものではないのだそうです。
ひとつの「問い」を起点として、いくつもの方向へ同時に、あたかも
放射状に思考を展開し、「答え」を探索するものなのだそうです。

今にして思えば、M口先生のノートは、まさしくマインドマップに
通じるものがありました。

私はその日の夜から、ノートの取り方に工夫を加えました。
M口先生の手法は興味深く(ただしすがるような思いで)眺めては
いたものの、それをそのまま自分が使おうとするのには、少なからぬ
違和感を覚えました。

ただ、それをヒント(起点)に、文章を短く区切って、模範解答の
論理展開を頭に叩き込むという、オリジナルの手法でノートを取る
ようにしたのです。

理論科目の模試を受けた後、模範解答の論理展開を、わら半紙1枚
いっぱいに、小刻みなセンテンスをつなげて論理を整理したのです。

私の場合は、まず設問を右上に書き、そこから小刻みに、続く文章を
矢印でつなげ、結論までの論理の流れを一枚で表現するという
ものです。

それからしばらくの間、この作業に没入しました。

これはマインドマップの手法に通じるのかもしれませんが、今にして
思えば稚拙で、実に直線的な思考法です。
ほめられたものではありませんが、当時の私には、とにかく模範解答を
憶える(身につける)ことしか考えられなかったので、猪突猛進に、
このやり方で進める他なかったのです。

ただ、私は「書いて憶える」型の人間なので、一旦自分の手で書いた
ことは、何となく体が憶えているということを体感していました。

自分なりにノートにまとめる中で、論理の整理と同時に、1枚の紙に
イメージとしてまとめ(イメージとはいっても細かな文章の集合
でしかないのですが)、同時にカラダで憶えるということが、偶然にも
できていたのかもしれません。

確かに時間はかかりました。
ただ、ひとつひとつ、徐々に徐々に論点をつぶしていくなかで、
いつしか、これまた徐々に徐々に模試の成績が上昇していったことに、
嬉しくも奇妙な思いを抱きました。

自習室を閉められて、水道橋駅へと向かう夜の道を、
「自分は間違っていない、自分は間違ってなんかいない」と
独りつぶやきながら家路に着いたことを、まるで昨日のように
思い出すことができます。

書いていて思いますが、実にアブなそうな男です。(笑)

手を動かすという行為は、右脳に直結する行為であるといいます。
大量記憶、超高速情報処理を十八番(おはこ)とする右脳に、
当時の私はアクセスできていたのかもしれません。

不器用ながら、何とかしようともがいている中で、ひとつの光明を
見出したような思いでもありました。


◆もしも今なら・・・

もし今であれば、短いセンテンスではなく、単語を書き連ねること
でしょう。
模範解答の論理をまず理解した上で(まどろこしくとも「理解」は
不可欠です!)、キーワードとなる単語を放射状に一枚の紙に
矢印を用いて書いていくことでしょう。

こうすれば、(たとえ短くとも)文章を書くより短時間で済みます。
要は、キーワードを、論理展開という「道」の「道標」として、
自分の体に叩き込む・刻み込むことです。

あなたがイメージで記憶した情報は、試験に臨む際、あなたの
この上なく優れた脳が、超高速で整理し・再構築してくれます。

試験に臨んで、落ち着いて、自分を信じて、キーワードを連ねた
設計図を描くことに多くの力を注ぐことです。

後は残りの時間で、キーワードを道標に、あなたなりの文章で
つなげ、解答としてください。


◆全科目平均点を目指すという戦略

現在の司法試験制度がどうなっているのか、詳しくは知らないの
ですが、私がCPA2次に臨んだ時は、全7科目の総合判定で合否が
決められていました。(たしか似ているんですよね?)

そこで、全科目で平均点を取ることを、第一の目標としました。

すべての科目で平均点を取れば、総合評価としてかなり上位に
食い込むことができます。
これは予備校の先生に教わった戦略ですが、おもしろい考え方ですよね。

当時はトップ7%に入る必要があったのですが、すべての科目で
トップ7%に入る必要はないんだ、ということに、奇妙な
安堵感を覚えたものです。

「各科目、少なくとも平均点を取ればよい」

そう考えることで、各科目に割り振るエネルギーの配分が、
効果的に行えたような気がします。

◆まとめ
☆夜明け前がいちばん暗い。
☆すでに合格した自分をイメージすること。合格することを「知る」こと。
☆合格したければ、合格者に問うべし。
☆イメージで憶えるべし。理解は頭で、記憶はカラダで。
☆全科目平均点を目指すべし。


とりあえず、思いつくまま書き記してみました。
何かひとつでも、あなたの参考になれば嬉しいです。

追加の質問も、いつでもどうぞ。
お応えしますよ。心を込めて。

(ジョージ)
posted by ジョージ at 05:31| Comment(3) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジョージさん、こんにちわ。
アドバイス、ありがとうございます!

◇点が取れる方法に気付くだけ
◇「司法試験に合格することを「願望」ではなく「予定」とすることが必要です。

とても参考になりました。
気づくってこと、なんか目からウロコな感じです。私は勉強していると言っても、まだ初学者の部類かもしれませんが、自分を信じて点が取れることに熱心になりたいと思います。

ジョージさんはたった1年で、しかもSS36から一気に合格レベルに持っていったという経験をお持ちでいらっしゃるということで、並大抵の努力ではなかったのだと思います。
しかし、合格する方向(実際に点数を取っていく方向)に向かって努力されなければそんな結果は出ないと思います。
今回のアドバイスは自分にとって重いですよ。
いままで、どの合格者に聞いても「がんばるしかない」の一言でしたから。。

>>ちなみに私の場合は、理論科目の点がどうしても伸びず、講師に泣きつきました。


講師に聞きたいのは山々なんですが、なんせビデオブース内の講師には質問ができないのです。。
生の講師に習いたいと思うのですが、私の地域にはそういう講師は皆無なんですよね。
それで、例えば昨年合格した人(先輩)に聞く。。。ということになってしまうのですが、みんな受験回数がすごく長かったりしてどうしても根性論に走りがちなんですよ。

あと、マインド・マップ、実はたまたま最近自分のブログに来てくれる人に教えてもらったところだったので、ジョージさんのアドバイスみてビックリでした。
あれ、かなり役立ちそうですね。
勉強した内容を一枚の紙に一本の木のようにまとめる。。ただ、ノートを漫然ととるよりもずっと頭を使わないとできないことだし、何よりもあとから見返す気になりそうです。

早速いろいろと実験してみます(^^
また、行き詰まった時や、更なる質問があったらコメントかメール(メルマガから)します。
ありがとうございました☆
ジョージさんもお仕事がんばってください!!
Posted by pinoko at 2005年05月19日 14:09
こんちには。こちらで掲載されている内容を見てすごく参考にさせて頂いています。私は4月より会計士を目指して勉強中の者です。簿記を始めてまだ2月位です。そこでジョージさんに相談なのですが、勉強のペース配分など実際に行ってきた内容など紹介して頂けないでしょうか?よろしくお願いします。
Posted by とむやんくん at 2005年05月21日 06:17
>pinokoさん

コメントどうもありがとう。
またのご質問、お待ちしていますよ。


>とむやんくんさん

ご質問ありがとう。
こちらでお応えしてます。どうぞご覧あれ。
http://12cpa.seesaa.net/article/3832502.html
Posted by ジョージ at 2005年05月23日 07:04
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