2005年11月13日

「10年前の合格発表(小説風に)vol.4」

【前回までのあらすじ】

合格発表の場で、自身の番号を見出すことのできなかったジョージ。

彼は失意を感じつつも、次の本試験へと向けて受験勉強を再開すべく、自室に
戻ってきた。

するとそこには留守電のメッセージが。

メッセージ再生のボタンを押すとそこには『合格おめでとうございます』との声。

わけがわからず戸惑うジョージ。

いったい彼の身に何が起こっているというのか・・・?


   *   *   *


A監査法人、人事部の女性なのだろう。

涼やかな声がジョージの耳に響いた。

「合格おめでとうございます」

「・・・えーと、私いま合格発表を見てきたところですね、(自分の)番号が
見当たらなかったのですけれども・・・」

「けど合格されてますよ」

「あ、そ・そうですか・・・」

「先日、当法人から内定のご連絡はさせていただいているかと思いますが、
さっそく入社手続きが始まっておりますので、お越しいただけますか?」

「は・はい!さっそく伺います!」

ガチャリ・・・。

受話器を置いた後も、ジョージの放心状態は続いた。

いったい何が起こったんだ?

落ちたと思ったのに合格?

何はともあれ、A監査法人の入社手続きに向かわなければならない。

着慣れないスーツに着替えて、ジョージはさっそく飯田橋へ向かった。

A監査法人は、白亜というのだろうか?白を貴重にした堂々たるビルの中にあった。

このビルの全フロアをA監査法人が占めている。

受付の女性に名を告げると、入社手続きを行っている部屋を告げられ、エレベーター
に乗り込む。

半ば夢心地のまま、説明を受け、言われるがままに書類に必要事項を記入する。

ジョージと同じく、初々しい(つまりスーツの似合わない)人々も同じように
書類に記入している。彼らも今回の合格者なのだろう。

これからの新人研修の日程などの説明を受け、さほど時間をかけることなく、
入社手続きは終わった。

しかしジョージの心はまだ晴れない。

(もしかしてドッキリでは?)

そんな疑念をぬぐうべく(そんなはずあるわけもないのだが)、ジョージは
その足で、水道橋のTACへ向かった。

自分の目で合格者名簿を確認するためだ。

合格者名簿はTACの入口に入ってすぐのところに貼り付けてあった。

自分の番号を探す。

(さっきはこうして目で追っていったんだよな・・・)

上から下へ目を走らせる。

なるほど、その列にジョージの番号はない。

しかし公認会計士2次の合格者名簿は、次のような構成になっていた。

つまり・・・

xxxxxx1 xxxxxx2 xxxxx21 xxxxx22

xxxxxx3 xxxxxx5 xxxxx24 xxxxx26

xxxxxx6 xxxxxx9 xxxxx27 xxxxx29

・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・


そう、合格者名簿は、右・左・右・左という2列表記となっているのだ。

まったくもって、なんのこっちゃ!である。

もっと分かりやすく書け!といいたい。

落ち着いて見れば、そんなことにはすぐ気付くのだろう。

しかし、余裕のない受験生の視野なんて、この上なく狭いものである。

ジョージは、ただ単純に上から下へ自身の番号を探していった結果、その隣に
記載されていた自身の番号を、さわやかなまでに見過ごしてしまっていたのだ!

結果オーライ。しかしハッキリいって無用の失意を味わったジョージ。

けれど悔し紛れに、こんなことを思ったりもする。

(自分は落ちた人の気持ちも、受かった人の気持ちも、ほぼ同時期に味わう
という稀有な経験をした。だから私は、合格者の気持ちも、落ちた人の気持ち
も理解することができる・・・)

何はともあれ、ジョージの受験生としての日々はこうして終わりを告げた。

何はともあれ、晴れやかな気分だった。

水道橋の駅のホームがやけに広く、明るく見えた。

心の持ちようによって、同じ駅がこんなにも印象を変えるものなのか?

そう!周囲の環境や周囲の人々、その人の住む世界は、その心の状態次第で、
明るくも暗くもその姿を大きく変えるものなのだ。

そしてジョージは、真っ青な空を見上げ、これからの輝かしい未来に思いを
馳せるのであった。


(ところがジョージは、これから彼の思惑をよそに、受験生活を上回る苦悩の
道をひた進むことになる・・・

しかし神ならぬ身の彼には、そんな未来を知る由もない・・・)


   *   *   *


バックナンバー → http://www.mag2.com/m/0000155840.html



posted by ジョージ at 12:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月10日

将来起業をめざすなら監査法人どこいくのがおすすめですか?

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じょーじ こんなとこにいた
2チャンネル時代からファンです

ところでジョージに相談があります
将来起業をめざすなら監査法人どこいくのがおすすめですか?

Posted by にせじょーじ at 2005年11月05日 16:41
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「偽ジョージ」さんこんにちは。またお会いできて嬉しいです。

あなたの問いかけに対して、わたしの思うところを私なりの表現でお応えしますね。



●どこの監査法人も、本質的には大きく変わらない

監査法人としての企業文化・企業風土といったものは、それなりに
キャラクターがあるかもしれません。

しかし、その本質は会計・監査の専門家集団です。

結論から言って、どこの監査法人も、その本質は大きく変わるところはありません。

だから、あなたにとってこの監査法人がいちばん!なんてことは一概に言えません。

そもそも私が、あなたご自身のことや、それぞれの監査法人について
そこまで深く理解しているかというと、そんなことは無理なことです。

ただ、ひとつ言えることは、

『あなたが肌で感じる感覚、直感、そしてご縁を大切にしてください』

ということです。

理由や根拠はとりあえず脇に置いておいて、直感的に、輝かしく、魅きつけられる
ような、親しみを覚えるような感覚の有無を、ご自身に問いかけてみてください。

一見、どんな取るに足らないことのように思えるモノ・コトに対してであっても、
人間の意識は深いレベルでかなりの情報・本質をつかみ取っているものです。

(努力してつかみ取るのではありません。無意識のうちに、すでにつかんでいる
のだということを知ってください)

結局のところ、それがベストな基準です。



●目的達成・願望実現コツ:外に求めない

「起業するための知識・経験を積みたい」というような目的意識は、意義深く、
非常に価値あるものです。

それを抱き続けていれば、おのずとあなたの企業人・社会人・会計士としての
キャリアは日を追うごとに磨かれ、深みを増していくことでしょう。

実務を通じて、現実の経験を通じて、あなたの抱く将来のイメージは、
どんどん明確かつ具体的になっていくはずです。

目的・イメージを実現するためのコツをお話します。

それは、

『あなたが求める何かを外部に求めない』

ということです。

外に求めるのではなく、あなた自身の内側を眺めてみてください。

ご自身の意識の深いところ・湧き起こってくる感情・思いを、感じてみてください。

これを

『内観(ないかん)』

といいます。

自分自身を深く見据えながら、実務に携わる中で、目の前に起こる出来事を
砥石のように、自身を磨く道具・ひとつの手段として用いてください。

そうやって自分自身と直面しつつ、

『自分とはいったい何者なのか?』

『どこへ向かおうとしているのか?』

という問いを、抱き続けてみてください。

そうすると、いつの間にか、自分でも驚くほど、意外な、そして新鮮な
自分自身に気付くことができるものです。


(続く・・・かも)


(ジョージ)
posted by ジョージ at 14:37| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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